入院日記

【入院3日目】2024年10月31日

黒服さん、ウロつく

今日はハロウィン!

しらんがなw

で、今日の俺は朝3時に一回中途覚醒したんだけど、その後は6時まで快眠♪。 朝体を拭いた後、入院以来始めてパンツを履きかえましたな。超快適^^

ふと病室の窓から食堂を眺めると。黒販さんが見える。上下黒のジャージきた30代くらいの男性の患者さん。ここ二日ほど病院の様子を眺めてて気がついたんだけど、この人、いっつも食堂に一人でいる。

一人でテクテク歩いて、ブツブツと独り言を呟きながら、留まることなくウロウ、ウロウロ…

「これは精神安血剤だから…」 などと同じ内容の独り言が多い。いつも誰かのそばに一人で ポツンと突っ立って、誰もいない中空に向かって呟く彼。

俺とは見えている世界が明らかに違うんだなろうな。

ってなわけで今日の気づき。

色んな人がいるけど、基本。精神病院の中は、怖くない。

朝食、そして、永遠の別れ…

朝食;栗とホイップクリーム入りのパン、バナナ、牛乳。

パンは甘くて美味しゅうございました。はい。

で、その後AM10時頃、ふと病室の窓から外の中央広場を覗くと、職員さんが大勢集まっている。あれま?何かあったのかなってんで観察していると…

ご遺体が運ばれていく。どうやら昨晩、誰かが亡くなったみたいだ。

担架の上の亡骸には白い布。近くには奥様らしき人も。周りは静寂で、厳かで、でも、なんだか事務的な雰囲気が漂っておりました。

まぁ、なんか、アレです。

このK病院は、80歳を超えるようなご年配の方、特に認知症の患者が多いので、病院としても誰かが死ぬ事は、慣れたものなんだろうな。

俺も心の中で「色々とお疲れ様でした」とお祈り捧げて、手を合わせて見送りました。

それでも、中央広場に生命反応あり!

病室の窓から中央広場を眺めていて、ふと気がついた。広場の真ん中にあるでっかい木(キンモクセイかな?)に島がいる!花をついばんでるのが、なんだか可愛い。

じっと観察し続ける俺。

自然って、生きてるって、生命って、すんげぇ自由な事みたいだ。

空が飛べるなんて、なんと羨ましい!

お昼、そして、お隣さんとの会話。

昼食:麦ご飯(麦1、米9くらい)、魚の揚げ物、酢の物、豚汁(←今日のベスト!!!)

そういえば、お菓子がない生活にも慣れたなー。病棟には売店なんてないし、ここは開放病棟だけどあらゆる出口には鍵がかかっているので、自由には買い物なんてできないわけ。必然的に、買い食いゼロ生活ともなるわけで、随分と健康的っす。

そうそう。

今日は、同室のベッドお隣さんと会話できたんだけど、オモシロい爺様だった。

お隣さん「自分が精神病だって解っている人なんて、世間に出てみると全体の50%くらいじゃね?」との事。

なるなどなぁ。自分がもしかしたらキチ○イかもしれないなんて、普通に生きていたら予想も考慮しないよなーって、俺は妙に納得しましたね。

俺は当事者だから言っちゃうけど、自分が頭オカシイって気づいて良かったなって思ってます。上手くいえないけど、いや、マジでね。

黒服さん、今日は超元気の巻

今日は黒服さん、快活Dayだったみたい。

リアルな人間と話したい一日だったらしく、朝も昼も夜も、誰彼かまわず話しかけていた。みんなも彼の扱いには慣れたものみたいで、ずっと無視され続けていたけど、本人的にはそれで満足みたい。

「会話」というよりは、とりあえず「人間である誰か」に話す事が、今日の彼の目的みたいだ。

俺も話しかけられたんだけど、ちょっと恐いので気がつかないふりして無視しときました。

ごめんね。黒服くん。

作業療法にむけて

作業療法士さんとアレコレ雑談。数日起きにある作業療法は本当は有料なんだけど、俺の場合は高額医療なんちゃらで上限突破するので、実質的には無料で受けれるらしい。

つまり、出なきゃ損!

そんなわけで、次から全部参加する事に決定♪

主治医とのカウンセリング

病室で主治医とカウンセリング。心電図、レントゲンに異常なし。ただし、血液検査の結果に少し懸念点が…

中性脂肪の値が高いとの事。ってなわけで、2週間後に再検査する事になりました。主治医曰く、「菓子パン食べすぎが原因かもねー」とのアドバイスあり。

入院期間についても、超ざっくりと目安を教えて貰えまして、

「とりあえず一ヶ月様子見て11月30日くらいって考えときましょう」との事。もちろん体調の悪化次第では伸びるかもだけど、目安が解って少し不安が消えましたな。

それまでに、このこびりつくような頭痛が完治してくれるといいんだが…

ところで…

今日もお隣さんと会話が弾む。きっと優しい人なんだと思う。まぁ、見た目はでかくて神経質っぽいんだけどw

晩飯は、あいかわらず美味い

夕食;ごはん、ブラウンシチュー、魚のすり身焼き、春雨サラダ

ブラウンシチューが乙な味でござった。「飯が美味い」は病院選びの重大要素やね。

まとめ

人間は、いつか死ぬ。

その一方で、今日も誰かが、美味い飯に、生かされている。