プロフィール

◇俺の紹介

「お前はいったい誰やねん?」という声がたった今聞こえてきたので、自己紹介をしときましょう。

  • 名前;俺
  • 性別;男
  • 生息地;九州のどこか
  • 生年月日;昭和52年某月某日
  • 年齢;2024年時点で47歳(おっさんやでぇ・・・)
  • 職業;フリーランスのサイエンスライター
  • 学歴;某国立大学農学部で博士号を取得(博士農学)
  • 精神疾患(診断済み);自閉症スペクトラム障害、複雑性PTSD、うつ病
  • その他;障害年金申請中、精神保健福祉手帳申請中

テンプレ的に列挙するとこんな感じ。学歴だけみると「なんだよエリートかよ。けっ!」ってなるかもだけど、ご安心下さい。

俺ってやつは、以下に示すように、単なるダメ人間です・・・

◇職歴の話からわかる、俺のダメ人間的特徴

博士号を取ったのが29歳。で、ポスドク(=任期付きの研究員)を8年ほどやりまして、それはもう、夜討ち朝駆け当たり前の、充実した日々を過ごしておりました。

論文も特許も、いっぱい書いたし、とりましたな。学振PD通った時はほんとに嬉しかった♪

今となっては、全てが懐かしい、薄桃色の思い出です。

で、そんな天国のような毎日を過ごす中で、時に俺の心を乱すのは、大学の出身研究室の事…

俺が院生時代に出したデーターが随分と仕上がって、俺が論文の草稿をかいたわけ。で、出身研究室の教授にお目通し願ったところ、こいつが全く読もうともしない。そんな停滞の日々が一年以上過ぎてしまい、このダメ親分に生理的な嫌悪感がフツフツとわく、そんな毎日を過ごしておりました。

データーはあるのに、赤の他人の怠慢が原因で、論文が出せない。これがどれほど悔しい事か・・・任期付きのポスドクにとって、「論文を書く」は生命線なんです。

それを邪魔するって事は、「お前は死ね!」って言われたのと同じ事。

ほとほと学問の世界に、そして、俺の出身研究室のやり方に嫌気がさしまして、俺はある日、とうとうプッツンしたわけです。

俺 「こんなクソ教授と同じフィールドで研究するなんて、気持ちが悪い!」

俺 「民間企業に就職して、実力で金もうけしてうやる!」

俺 「出身研究室とも縁切りじゃぽけぇええええ!」

ってなりまして、出身研究室の親分に絶縁状をメールで送って、後腐れ無く民間企業に転職したわけ。

そしたらもう、ここからは、笑っちゃうくらいの負のスパイラルでしたw

っていうのも、俺には全くといっていいほど「就職適性」「社会適性」がなかったみたいで、初の民間企業就職は7ヶ月と持たず、半ば追い出されるかのように退職。外資系の会社だった事もあって、俺が使えない人間だと解ると、ほんとにもう、冷たい待遇でしたな。

で、その後も、かれこれ4箇所ほど、民間企業を転々としまして、転職の度に給料が減ってまいります。

自分の無能さ、そして、この社会に適合できない事実に打ちのめされた俺は、企業への就職をとうとう諦めて、フリーランスに転身したのが6年ほど前。

ほいでもって、現在はサイエンスライターとして、口に糊して壁の土を食べながら、なんとか生きています。

こりゃもうね。あれですわ。

典型的な「勉強がだけできる社会不適合者」ってやつ。

ちなみに、2024年現在、俺ってやつはあまりに稼ぎが少なくて、住民税非課税でございまして、この社会の底辺で、ヘドロすすって生きているって考えてもらえれば、それで大体OKかと思いまーす^^;

◇俺の精神疾患歴

せっかく精神疾患ブログなので、俺の病歴もさらしておきましょう。始めて精神科を受診したのが20前後でして、時系列で書くとこんな感じなりまーす。

①20歳前後(大学生)

昼夜逆転生活が半端なくなって夜眠れなくなり、心療内科を受診。概日リズム睡眠障害と診断されました。

で、当時の不眠症治療って、まあヤク中生活がデフォルトになります。俺の場合もご多分に漏れず、アレコレと処方されました。最初はベンゾジアゼピン系から始まりましたね。

デパスにレンドルミンにハルシオン。サイレースにアモバンに・・・

当時は、「ベンゾジアゼピン系の睡眠導入剤はメチャクチャ安全!一生のんでもOk」なんて言われていたので、主治医もポンポン出してくれたっけ。

で、当時入手可能なベンゾ系のブツを全て試して、それでも効かなくなって、最終的にはベゲタミンB(=通称;飲む拘束衣!)まで出されましたね。

ちなみに、当時の俺は、孤独から逃げるために、医者をだまして眠剤をたらふく貰っては、オーバードーズを繰り返していました。

そう。最初こそ不眠症だった俺は、気がついたらただのヤク中になっていたんです。

で、毎日ラリラリでご機嫌な生活を2年ほど過ごしていた俺だったわけですが、ある日とうとう脳みそがぶっ壊れます。

「このままじゃ死ぬ!」ってレベルの焦燥感とアカシジアに襲われた俺は、友人宅に一ヶ月ほど逃げ込んで、なんとか全ての眠剤を絶つこと成功しました。

ふぅ。なんとか生還・・・

これが俺の20代、一番の思い出なのだから、人生ってやつは全くもって、クソですなw

②30代後半~40代中盤

ちょうど民間企業への就職を諦めて、フリーランスをやっていたのがこの時期。世間はちょうどコロナ不況に突入する、そんな不穏な時期を挟みます。

俺の稼業にも影響が出始めて、仕事減る、クライアントさんは逃げる、収入も減る、友達は、いない・・・

未来が全く見えない毎日を過ごす中で、頭浮かぶのは「死んじゃおっかなぁ」っていうドロドロの希死念慮…

救いを求めて俺は、母が昔通っていた心療内科の門を叩きます。で、主治医曰く・・・

「うつ病ですね。あと、少し発達障害の傾向もあるね。」

ってなわけで、抗うつ剤2種類(=SSRIの一種とテトラミドだったかな?)、そして、レンドルミンっていうベンゾ系の睡眠導入剤を出されたわけですが、これが良くなかった・・・

当時の俺は、あまりに現実がつらくて、昼間っから酒飲んでいたわけ。で、出されたお薬も、当然ですが酒で流し込みます。

睡眠導入剤のレンドルミンに至っては、粉々に砕いてクレジットカードですり潰してパウダー状にして、鼻から吸って摂取する始末・・・(良い子は真似しちゃダメ!ゼッタイ!!)

完全に錯乱してラリラリになった俺は警察のお世話になったり、同居している母に泣きつかれたりして、日常生活がぶっ壊れました。で、そんなラリラリ事件簿が主治医にばれまして、ある日の診断で、とうとう俺は三行半を突きつけられます。

主治医のおじいちゃん「俺さんね。こうもまともにお薬飲んでくれないんじゃ、治療にならないよ!お酒と向精神薬なんて、絶対にダメな組み合わせでしょ!」

俺 「はい。すんません。もうしませんので…」

主治医のおじいちゃん「はいじゃなくて!とりあえず、お酒を辞めて!それが出来るまでは治療は中断!お酒を完全に絶つまでは、ここにも来なくていいから。薬もそれまでは、出しません。それでいいですね。」

俺「・・・ 解りました。すいませんでした。ありがとうございました。。。」

とまぁそんなやりとりがあったわけです。

主治医に見捨てられた俺は、ここから三年くらい、お酒も辞められずに、地面を這いつくばって、なんとかフリーランスとして日銭を稼ぎながら、ギリギリのラインで生きていた気がします。

この時のつらい記憶は、今でも時々、フラッシュバックとなって俺の頭をかき乱したりするわけですが、でも、なんか、アレなんです。

どう考えても、悪いのは酒に飲まれて薬に溺れた俺なので、絶縁されても仕方が無いっすな。

くわばら。

くわばら。

③40代中盤~現在

その後ですが、コロナも収束した2024年の春に、とうとう俺の脳みそと肉体が限界を超えて、動く希死念慮ゾンビみたいになっちゃいました。

俺 「いくらなんでもこりゃ変だ!生きるのがしんどすぎる!俺は今、普通じゃない!」

とまぁ、そう考えて、ネットで評判の良かった精神科のK病院の門を叩きます。ここは精神科単科の病院なんだけど、俺にとっては本当に相性が良くて、初診では1時間以上もかけて過去のエピソードを聞いて貰えました。

こんなに丁寧なカウンセリング受けたの初めてで、ほんとにびっくり&少し感激♪

で、その後の何回かのカウンセリングを通して、俺の精神疾患の正体が判明する事になります。

主治医のM先生 「俺さん。あのね。あなたの疾患は、一次障害としてはASD。つまり、先天的な自閉症スペクトラム障害だよ。で、その二次障害として、複雑性PTSDとうつ病。突然昔の事思い出してパニックになるのは、複雑性PTSDのフラッシュバックなの。」

俺「ASDっすか。なーんとなく、そんな気は昔からしていましたけど。で、PTSDでうつ病で、フラッシュバックのおまけ付きと・・・」

M先生「ASDは治る、治らないという性質のものではないので、個性として付き合っていくしかないよね。でも、複雑性PTSDとうつ病については、薬物療法で治療をしましょう。これまで辛かったと思うけど、よく頑張ってきたと思いますよ。少しでも楽になるといいですね。」

なんかね、俺、この時、泣きそうになりました。

これまでの失敗と後悔、そして、脳みその奥の方で消える事がない、ずっとこびりつくような希死念慮。その理由が言葉で定義づけされる事で、俺としては心が救われたんですわ。

高校の時に部活でいじめられたり、それが原因で高校を中退したり、会社で人となじめなかったり、酒と睡眠薬でラリラリになって現実逃避したり・・・

こんなのが全部まとめて、ASDっていう自分の個性から発露された魂の絶叫みたいなものなんだなぁって、一人で納得したわけです。

だって、しょうがないじゃない。俺は、生まれついてのASDですもの。

「いい悪いとか、出来る出来ないの問題じゃない。これは個性の問題」って言って貰えて、ほんとに嬉しかったな…

まとめ

俺は、エリートなんかじゃない。生まれついてのASDだ。

俺の人生はクソだけど、俺自身は、クソじゃない。

俺は、ヒトだ!